Endors-toi,


とわにねむれ




 時が過ぎるのは早いねと



「大きくなったな」と

笑ってくれますか?


「しっかりしないか」と

叱ってくれますか?


「しっかりやれよ」と

励ましてくれますか?


「よくやったな」と

誉めてくれますか?


「時が過ぎるのは早いね」と

笑ってくれますか?




あれから何年経つのか

分からない


ただ

あの日と変わらず

あなたに会いたいのです








 私はまだここに



「ここにいるよ」という

声が聞きたい








 二月の風のような



目を閉じると

つらい思い出ばかりが

浮かぶことがある



傍に居てよ、兄さん


「二月の風のようなものだ」と

笑い飛ばして








 捻じ伏せる



あなたがいなくなって

もうとうの昔に

あなたの歳を追い抜いてしまいました


でも俺はまだ

あなたがいた頃から

少しも

成長出来ていなくて


そう考える度俺は

何かに

捻じ伏せられそうになるのです








 胸の中にか空の上にか



あなたが何処にもいないということに

耐えられませんでした


いつもと同じ朝

いつものようにあなたの宮へ行って

いつものように笑いかけてもらいたくても

そこには誰もいなくて


どこにいても

あなたを探していた




いつの間にか

あなたがいない日常に慣れて


それでもまだ

どこかにあなたが居るような


胸の中にか空の上にか

俺を見守ってくれるような


そんな気がしている




…ああ

あなたにあいたい…








 歴然たる事実と



誰が何と云おうと


少なくとも

俺にとってあなたは


英雄でした










2008/11/9, Rei @ Identikal






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お題の"as far as I know"さまより、お題「永久に眠れ」をお借りしました。

兄弟と云えば…ということで、一見清純派(硬派?)なアイオロス&アイオリア兄弟です。一応C/Wはなし(極度のブラコンのみ)のつもりですが、ご想像にお任せ致します。

主催者さま、素敵な企画をありがとうございました★



死、と限らなくてもいいようにはしたつもりです。失われたもの、という感じでしょうか。

に...冷たい、肌を刺すような。目を閉じても耳を塞いでも冷たい。/ む...死んでしまった人もあなたの胸の中で一緒なのよ、とかお星様になるの、とか。言うけれど。