きみのてのひら




「放せよ、暑い」


そう云って、手を振り払った


君の傍で、君の好きな夏が


過ぎるのを待つ




早く早く



なんて気が短いんだと自嘲しながら




ああ、もう


あと少しの間も



待てない









べとついた手に、触れられるのが厭で


あいつの手を振り払った手に


後悔と汗を握りしめる


照りつける、真夏の太陽の下




「手を伸ばしたら、もう一度、俺と、手を繋いでくれる?」




大好きな夏が早く過ぎれば良いと


初めて思った、夏


気持ち悪いと、云われるのは怖い


それでも







夜になったらきっと


もっと君の近くへ




君といる








2008/9/7, Rei @ Identikal




「獅子乙女夏祭り2008」開催おめでとうございます。

ずっと楽しみにしていたのになかなか時間が取れず、予定の作品が出来上がっていません(泣)。間に合わせで済みません。

G2さまお疲れさまです。9月末までにもう少し獅子乙女で頑張りたいと思います。(色は卯ノ花のイメージです)