触れていたい、からだ
〜ちょっとオトナな獅子乙女7連作〜
少しでも離れたら死んでしまうって、そう思った。
俺が抱いていないと、こいつはどこかに独りで行ってしまうって、そう思った。
「体を繋ぐのは、安心しておくため?」
否、こうしていると幸せだから、ずっと触れていたいんだ。
01 渇き切った双眸
02 やさしい指
03 濡れた頬
04 歪んだくちびる
05 影落とす睫
06 淋しい背中
07 振り解けない手
「どうしてそんなに私に触るのかね?」
そう訊ねると獅子は、拗ねて、情けない顔をした。
「厭なら、やめるよ」
今にも泣き出しそうな獅子は、捨てられた猫のようで。
思わずその頬に触れて、抱きしめたいと思うのだ。
Reiです。
獅子乙女夏祭り開催おめでとうございます。
ちょいオトナ、と言っておきながら、あまりエロくなくて申し訳ないです。
わたしにはどうやらこの程度が限界のようです。。
主催者のG2さま、読んでくださった方々、ありがとうございました。
空詩さまより
「身体の部分で七題」をお借りしました。
2007/9/6 Rei @ Identikal